当社では、今後、会社の中核を担っていく中堅社員に、組織の成長に向け、主体的に関わってほしいと考えていました。そのために、会社としてどのように働きかければよいのか、当事者意識をもってもらうにはどうしたらよいのかが課題でした。そんな折、新潟キャリア形成・リスキリング支援センターより事業案内を受け、何かヒントを得られればと思い、話を聞いてみる事にしました。社員一人ひとりが、将来どのような社員になっていたいかを考えることで、自分が働く会社をどのようにしていきたいのかについても主体的に考えていくきっかけになればと思い、キャリア研修の一環として、ジョブ・カードを活用したセミナーとキャリアコンサルティングの導入を決めました。

30代～40代の中堅社員59名を対象に実施をしました。支店や工場を全国に展開しており、また、年末にかけて繁忙期となる為、対象社員を一堂に集めることが難しい状況でした。そこで数回に分けて、ジョブ・カード作成支援セミナーを実施いたしました。ジョブ・カードの作成を通じて、これまでの業務の棚卸し自己理解を深めることで、仕事への向き合い方や、モチベーションややりがいの源になっているもの等を再認識することができました。また、キャリアコンサルティングを初めて受ける社員がほとんどであったため、キャリアコンサルティングがどのようなものなのかの説明動画を流してイメージを膨らませてもらいました。

セミナー後、キャリアコンサルティングを実施し、キャリアコンサルタントと一緒に、これまで自分のキャリアついて振り返ることで、自分自身の深堀りができたようです。その後、これまで自信が無かった業務に対し、前向きに取り組む姿勢に繋がったり、自分の事だけでなく、部下や後輩への指導や相談事に対し、より一層責任感を持って取り組む姿が見られるようになりました。キャリアコンサルティングを受けた社員だけでなく職場全体にとっても良い刺激・影響を与え、組織の成長へと繋がっていくと期待しています。今後、社内で継続的にジョブ・カードを見直しキャリアコンサルティングを実施することで、職場全体の活性化にどのように繋がっていくのか効果検証していきたいと思います。