①若手社員の離職率が高いという課題に対してセルフ・キャリアドックを導入することにより、若手社員に対して、キャリア・プランの具体化のベースとなる、仕事への向き合い方・取り組む意欲などのマインドセットと、キャリアパスの可能性の明示などを通したキャリア・プラン作りの支援を通して、職場への定着や仕事への意欲を高めていくことが期待されます。
②育児・介護休業者の職場復帰率が低いという課題に対してセルフ・キャリアドックを導入することにより、育児・介護休業者が抱える不安を取り除き、仕事と家庭の両立に関する課題の解決支援を行うとともに、職場復帰のためのプランを作成することにより、職場復帰を円滑に行うことが期待されます。
③中堅社員のモチベーションが下がっている課題に対してモチベーションの維持・向上において、キャリア充実に視点をシフトした対策が求められるようになってきています。セルフ・キャリアドックは中堅社員に対し、自己の持つ多様な能力を棚卸しし、その能力の発揮を通して、モチベーションの維持・向上を図り、キャリア充実の実践度合いを把握する一連の支援策といえます。
④シニア社員の生涯キャリアの設計と実践という課題に対して長い生涯キャリアを有意義に、豊かに送るには、いくつになっても仕事で成長を実感し、充実感をもって仕事ができることが重要です。シニア社員の活性化と能力発揮を促す研修とキャリアコンサルティング面談を連動させた施策の提供はセルフ・キャリアドックの大切な活動であり、シニア社員のモチベーションの維持・向上にとって重要な活動です。