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株式会社クリオネ

キャリアについて考え、書き、話す機会を提供して社員の成長を支援

株式会社クリオネ

活用テーマジョブ・カード活用

所在地北海道札幌市中央区北3条西15丁目1-50

業種卸売業・小売業

設立平成8年4月

従業員204名

導入の経緯

今いる社員を大事にして、一人一人の成長を会社成長の原動力としたい

 当社は「地域の皆様から信頼され、愛されるかかりつけ薬局を目指す」という企業理念のもと、北海道内で保険薬局を運営しています。札幌を中心に函館、釧路、旭川、小樽などに31店舗を展開しています。

 薬剤師は店舗に必ず配置する必要があり、保険薬局の経営になくてはならない存在ですが、専門職のため転職市場でのニーズが高くなる傾向があります。そのため、若年層ほど「次の仕事が見つかりやすい」という感覚が強く、当社においても他の年代層と比較して20代、30代の定着率が低い状況が続いていました。本来であれば最も人材育成に力を入れたい層が数年で離職してしまうことは、大きな痛手です。

 薬剤師だけでなく事務職の採用も難しくなっています。そうした採用の難しさを補完するために、全社員のうち半数以上を占める女性にもっと活躍してもらいたいと思っているのですが、小規模な店舗単位で業務を行うため、職場内の人間関係が理由で退職するケースが見受けられるなど社員の定着に課題があり、今頑張って働いてくれている社員を大事に育てていくことが重要な課題でした。

 こうした状況から、「今いる社員を大事にして、一人一人の成長を会社成長の原動力にしたい」「特に次世代の管理職候補に、自分のキャリアを主体的に考えてほしい」と思っていたところ、北海道キャリア形成・リスキリング支援センターの方からジョブ・カードを活用した在職者向けセミナーとキャリアコンサルティングの提案を受けました。これまで実施してきた「知識やノウハウをインプットする」従来のビジネススキル研修とは異なり、「自分を見つめ直すことを通じてキャリアを考える機会」であることから、当社が抱える課題を解消するきっかけになるのではないかと考え、導入を決めました。

取組内容と効果

管理職候補が、自己理解と対話を通じてキャリアに自分事として向き合い始める

 今回の取組は、薬局長14名と、本部所属の事務職2名の計16名を対象にしました。薬局長は当社の等級上「係長職」に位置づけており、次のステップである課長職(エリアマネージャー)候補として期待している層ですし、本部係長2名も何らかの管理職的役割を担っていますが、自分のキャリアをもう一段高い視点で考えてもらい、将来エリアマネージャーとしてエリアを束ねる役割にチャレンジしてほしいという狙いがありました。

 また、社員の半数以上を占める女性のキャリアパスを明確にするという観点から、現場に近い女性の管理職層に参加してもらうことが重要だと考え、当社の男女比を反映した男性6名、女性10名の構成にしました。

 ジョブ・カードを活用したキャリアセミナーでは「自分の長所・短所を棚卸しし、自己成長のイメージを描くこと」を重点テーマとし、ジョブ・カードの作成を通じて自分の経験や強み、課題を言語化して、将来どのように成長していきたいかを考えてもらいました。

 その後、グループワークにおいて参加者同士が自分のキャリアについて語り合いました。そこでは、普段、口数が少ない印象の社員が自分のことを積極的に話す姿が目につきました。社内会議のグループディスカッションとは違う雰囲気の中で、これまで見えづらかったお互いの個性や考え方を知ることができ、同じ管理職としての悩みを共感し合ったり、他の管理職の視点を自身の新しい視点として取り入れたりしながら、自身のキャリアに向き合う良い機会になったと感じています。

 セミナー後には、各自が作成したジョブ・カードを基に、キャリアコンサルタントによるオンラインでのキャリアコンサルティングを実施しました。

 上司との面談と違って、会社と一定の距離を保った立場の専門家が守秘義務のもとで話を聴いてもらえたことから、女性社員を中心に「自分の思いを安心して伝えられた」という声が多く挙がりました。外部のキャリアコンサルタントに気持ちを話せたこと自体が、メンタルケアの観点からも意味があったと感じています。それ以外にも「自分を見つめ直す良い機会だった」「自分のキャリアに対する考えが整理できた」「将来のイメージが少し明確になった」「もう一度受けたい」といった感想が多く寄せられました。

 今回の取組を通じて特に効果的だったのは、参加者が言語化することで得られた気づきが記憶と記録に残る点です。ジョブ・カードを書き、キャリアコンサルティングで自分の考えを話すプロセスを通じて、「このままの働き方で良いのか」「資格取得やマネジメントの在り方をどう見直すか」といったテーマを自分事として考え、仕事と生活のバランスを踏まえて今後目指したいキャリアの方向性を丁寧に言葉にしている社員がいて、人事担当者として社員一人一人のキャリア形成を支援し、次のステージで力を発揮できるよう後押ししていきたいと感じています。

 また、これまでの研修は「会社から与えた、やらされ感のあるもの」になりがちで、効果が見えにくいと感じていましたが、これらのプロセスが、社員の主体的な成長を促すきっかけになるのではないかと考えています。

今後の取組

全社員が活用できる仕組みを作り、若手や女性が長期的にキャリアを描けるように

 今後は、セルフ・キャリアドックの導入も視野に入れながら、若手層を対象とした取組を進めていきたいと考えています。女性が半数以上を占める当社では、ライフイベントと仕事の両立を見据えながら、長期的なキャリアを描けるよう支援することが欠かせません。課長職(エリアマネージャー)やその先の役員層へとつながるキャリアパスを具体的に示し、今回のようなジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを通じて、次のステップに進む人材を育成していきたいと考えています。

 将来的には、これまで期首および期末に実施してきた業績評価や配置などに関する上司との面談と組み合わせながら、継続的・段階的なキャリア相談の場を整備していくことを検討しています。まずは定着率が低い20代、30代の層や次世代の管理職候補に対して早い段階から自己理解とキャリア形成の機会を提供し、最終的には全社員がジョブ・カードやキャリアコンサルティングを活用できるように仕組み化して、自分のキャリアを主体的に考えられる機会を提供したいと考えています。

 当社にとって今回の取組は、「個々の成長が会社の成長につながる」という視点を改めて確認する機会となりました。今後も、地域の皆様に愛されるかかりつけ薬局として、社員一人一人のキャリアに寄り添う会社づくりを進めていきます。

株式会社コヤマ・システム

セルフ・キャリアドックを起点に、従業員が自分の将来像を描いて実現できるようキャリアパスの明確化を進める

株式会社メタルテック

社員一人ひとりが将来を描ける仕組みづくりとキャリア支援

日幸ライト工業株式会社

キャリア形成支援を「人を育てる組織文化」へつなげるセルフ・キャリアドックの取組み

一般財団法人 札幌市スポーツ協会

職務制度の変更をきっかけに、職員が最大限の力を発揮できるキャリア形成を推進

株式会社 安藤・間
日工株式会社

多様な人材のキャリア形成に寄り添いながら、全社員が成長と可能性を実感できる機会を創出

日産トレーデイング株式会社
株式会社 井上組

階層別キャリアセミナーの実施で社員の成長意欲を促し、体系的な育成プランの策定へ

たんぽぽ薬局株式会社

人材確保と定着促進を目指し、段階的にセルフ・キャリアドックを展開。キャリアを前向きに考え、安心して働き続けられる環境へ

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