若い世代の方へ向けたキャリアコンサルティングについて
第6回キャリアアップ!コラム
2021年10月22日
こんにちは。キャリアコンサルタントの野崎です。
コラムページを見て頂き、ありがとうございます。
これまで様々なキャリアコンサルタントから記事が発信されてきました。
「キャリアコンサルティング=転職相談」と思われがちですが、キャリアコンサルティングとは単に転職相談をすることではありません。
キャリアとは、仕事だけでなく、その方が積み重ねてきた「人生全般」を指します。働くことにまつわり、家庭、趣味なども相談内容に含まれるのがキャリアコンサルティングの特徴であり、良いところだと考えています。
(仕事だけの毎日じゃないですしネ・・・プライベートも含めてキャリアと考えます。)
ただ、一方で実際にキャリアコンサルティングを受けられる方の多くは仕事についてのご相談が多く、とりわけ比較的若い世代の方からは、転職についてのご相談を多く受けているように思います。
今回は「転職」というテーマでキャリアコンサルティングの相談ケースをお伝えしていきます。
「転職を考えています。でもやりたいことがわからなくて……」
ご相談に来てくださった20代男性。
面談のはじめに今日キャリアコンサルティングを申し込んだ理由を聞かせて頂くと、少し困ったような表情でこのように答えてくださりました。
「社会人4年目。入社してから今の職場で働き続けているけれど、本当に自分のやりたいことがわからない。
このままでいいのか心配になって転職も考えている」という内容のご相談でした。
キャリアコンサルティングの場では、「転職を考えています」というお話があったとしても、すぐに転職に向けて希望や意見をお伺いするのではなく、「なぜ転職したいとお考えなのですか?」という問いからはじめます。
その方が「転職」を選択しようとされている背景やきっかけについて、キャリアコンサルタントはまずお話を聴かせて頂きます。
この部分に、その方らしさやこれからの道筋のヒントが詰まっているからです。
転職アドバイザーでない、我々キャリアコンサルタントだからこそ、相談者の「生き方や考え方」に焦点を当ててお話を進めていきます。
そして、これからについて一緒に考えていきます。
この相談者の方とお話を進めていくと、’’転職’’を考えたきっかけとして、「残業も多くてきついんです」「自分に合っていないんです」などをお話してくださりました。
相談者がご自身で「言葉にする(話す)」ことによって、本当に今求めているものは何か、ということにも気付かれたようでした。
キャリアコンサルティングを受けられる方に共通して「素晴らしいな」と感じるのは、「それぞれに何か想いがあって、何かを変えたくて今日キャリアコンサルティングを受けられている」ということ。
こうして一歩踏み出していらっしゃるだけで本当に皆さんすごい。頑張っていらっしゃるなと思います。
人生100年時代。平均すると、新卒社員の約3人に1人は就職後3年以内に離職しているのが現状です。
ただ一方で、一社で長く勤めていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。副業をはじめてみる方もいます。
皆さん自身がこれからも自分らしく生きていくために、まずはご自身の「生き方・考え方」を見直してみませんか。そして、キャリアについて一緒に考えていきませんか。
一人で抱えこまず、ぜひお話しにいらしてくださいね。
キャリアコンサルティングのお申込み、お待ちしております。
キャリアコンサルタント 野崎 麻衣
経歴 児童学科を卒業後、人材系企業に就職。子育て支援事業や官公庁事業に携わる。本事業で実施するキャリアコンサルティングのみならず、学生を対象にした自己分析のサポートやセミナー講師も担っている。 |