株式会社北四国グラビア印刷
「求めれば学びの機会は無限大」
セルフ・キャリアドックを通して「個の力」を最大限に

活用テーマセルフ・キャリアドック
所在地香川県観音寺市粟井町755番地
業種製造業
事業概要食品、衛生用品、化粧品、医薬部外品などのパッケージの企画・製造・販売
設立昭和51年1月
資本金3億1,000万円
従業員123名
試行導入の経緯
組織を担う人財づくりと、一人ひとりのモチベーションを引き出す力に
社員満足度が高ければお客様へ提供するサービスの質につながるという考えのもと「おもてなし経営」を掲げ、社員がやりがいをもち、意欲的に働ける環境を大切にし、一人ひとりの能力を最大限に活かすことを意識した人財育成に取り組んで参りました。
個の力を引き出す為には、リーダー層の役割理解と部下が意見や考えを言いやすい環境づくり、新入社員のモチベーション向上、組織内の制度の効果的な活用が重要です。
そのためには個々の特性やニーズを把握し支援策を検討する事が必要だと考えていたところ、香川キャリア形成・学び直し支援センターの方からジョブ・カードの作成支援とキャリアコンサルティングを受けられるセルフ・キャリアドックの説明を受け、当社が目指す組織作りに有効と感じ、取り組むことにしました。
社員一人ひとりが能力を最大限に活かし、会社全体は気持ちをひとつにして創業の精神「人生在勤」(まじめに生きること、全力で物事にあたる事が仕事、家庭、社会における幸福につながる)に基づく中期教育計画書に沿って個々の能力とやりがいの向上を目指しています。セルフ・キャリアドックはそこにつながると期待できたことが決め手となりました。
取組内容と効果
キャリアコンサルティングでより前向きな行動に
令和5年度の対象者は新入社員とリーダー層にしました。特にリーダー層は引継ぎや指導に苦手意識があったり、忙しさに追われて自身について立ち止まって考える機会が少なかったりといった事情を考慮しました。
まずガイダンスセミナーで、ジョブ・カードの作成を通してこれまでのキャリアの棚卸しを行い、キャリアコンサルティングでの守秘義務等を伝えることで安心感の醸成につなげました。それぞれが「個」について改めて考えられる時間になったと感じています。
キャリアコンサルタントと一緒に、これまでと現在、今後について考えたことで、これまで漠然と考えていたことが明確になり、自己理解が深まったようです。自身の強みややるべきことに気づき、より責任を持って日々の仕事に前向きに取り組んでいる様子が見られます。それによって周囲にも良い影響を与えていると感じます。
また、定期的な1on1面談の実施や階層別研修といった改善提案を明示して頂けたことで、今後の中期教育計画書の策定に活かすことができると考えています。
今後の取組
「個の力」を信じ発揮できる環境整備として継続的な研修とキャリアコンサルティングを実施
導入の目的(人財育成、モチベーション向上等)と達成すべき目標を明確にした上で令和6年度は新入社員と管理職層を対象に実施しました。新たに管理職層を対象としたのは、管理職に実施することで現場での理解促進とセルフ・キャリアドックの浸透が進むのではないかと考えたからです。
今後は管理職層や現場に近いリーダー層に意義の浸透をより一層進め、組織の制度としてセルフ・キャリアドックを定着させることで効果を最大化していきたいと考えています。そのために社内キャリアコンサルタントが存在することで、定期面談以外にも社員の求めに応じたキャリアコンサルティングができ、それが組織の活性化につながると考え、社内でのキャリアコンサルタント育成も検討しています。
これまでも様々な研修を実施してきましたが、継続的なキャリア研修とキャリアコンサルティングを実施し、自律的なキャリア形成意識のさらなる醸成を図ります。
本格導入による効果
キャリアコンサルティング効果の最大活用
企業理念である「人生在勤」を全員が体現するという目標にむけ、キャリアコンサルティングによって、今後取り組むべき事を整理することで、管理者層の企業理念への理解や認識がより高まったと感じています。継続的にこの制度を拡大することで、社員が主体的に「個の力」を高めることや、定着率やモチベーションの向上・維持に効果が期待できるのではないかと考えています。
実施計画としては、導入の目的(人財育成、モチベーション向上等)と達成すべき目標を明確化した上で、社員のニーズや課題を調査などにより具体化し、今後も継続的にセルフ・キャリアドックを実施することで社内の制度として定着できるように進めたいと考えています。