株式会社文化財保存
ジョブ・カードを用いて「技術と人格」の総合力を磨き日本文化を継承する!
活用テーマジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング
所在地奈良市高畑町
業種専門サービス業
事業概要文化財の保存修理
設立1999年
資本金1000万円
従業員18名
ジョブ・カードを導入しようと思ったきっかけは何ですか?
中長期的な視点でキャリアを考え、個人と組織の更なる成長のきっかけとする
当社は、美術工芸品(絵画・書跡・歴史資料など)の保存修理を専門に行っています。伝統的に行われてきた口伝えでの技術継承に加えて、認定資格制度を取り入れた現代的なキャリアアップの仕組みをつくり約20年が経ちます。ジョブ・カードを活用した自己理解というアプローチは、技術者に求められるスキル「技術だけでなく、人格・思考・伝える力」の向上を実践する良い機会であると考え、大阪キャリア形成サポートセンターにセミナー講師の派遣を依頼し、試行導入を決めました。
ジョブ・カードをどのように活用しましたか?
ジョブ・カード作成を通じて、自己を客観視し、周囲との関係性構築を考える研修を実施
国宝や重要文化財を含め、過去から受け継がれてきた文化財を扱う当社従業員は、普段から「時間」の重みと向き合いながら仕事をしています。その中で、今回は自分自身に対して時間をかけ、「今後のキャリア・プラン」という中長期のテーマを考えるきっかけとしてジョブ・カードを活用しました。セミナーでは「価値観」「強み弱み」ワークにより自己を客観視するとともに、周囲からは何を期待されているのかを考えることで、職場内での連携等を考えるきっかけとしました。
導入前後を比較して、社員・組織にどんな効果がありましたか?
自分の強み・弱みを理解し、周囲との協調やモチベーションの強化につながった
参加者からは、「周囲とのコミュニケーションのコツをつかめた」「今後目指すべき目標が見えた」などの声が聞かれました。ジョブ・カードを活用して自分と周囲への理解を深め、社会性を磨いていくことは、技術者に求められる「技術と人格」の総合力にも重なります。強み・弱みの理解が周囲との協調やモチベーションの強化にもつながり、保存修理の技術や知恵も含めて、次世代へ文化財を継承していく当社の使命にもつながる効果があると考えます。