社会福祉法人いちご会

社会福祉法人いちご会

職員のキャリアを支援し、一人ひとりがイキイキと働くことで職場が元気に!
心豊かにえがおがいっぱいの保育園”を目指す!!

活用テーマ セルフ・キャリアドック

所在地 岩手県盛岡市

業種 医療・福祉

事業概要 乳幼児の保育

設立 2013年1月

従業員 40名


貴社の人材育成ビジョン、育成方針を教えてください

◆持続可能な事業運営を見据えた多能な人材の育成
◆利用者のニーズに対応できる人材の育成

<経営理念>
一、真心 いつわりの無い、ほんとうの気持ちで相手を思う
一、至誠 天に通じる真心をもって、事に当れば好結果がもたらされる
一、共生 人は自分一人で生きていけない
相互に影響し合い(助け合い)ながら生きているから有意義に過ごせる

<求める人材像> 
当法人の経営理念と保育園の理念である「心豊かにえがおいっぱいの保育園」に基づき、主体的に取り組める人材を求めています。

セルフ・キャリアドックの導入を検討した目的を教えてください

キャリアについて考える機会を設け、職員の主体的なキャリア形成への取組を支援し、個と組織、互いの成長へつなげる

<試行導入の経緯>
他事業所への訪問研修や異業種交流など、視野を広げる研修等を検討しておりましたが、新型コロナウイルスの影響によりなかなか機会を持てずにおりました。そんな折、岩手キャリア形成サポートセンターの制度普及推進員から、ジョブ・カードを活用したキャリア研修とキャリアコンサルティング面談の実施を提案いただきました。自己や他者への理解が深まり、学びや気づきの機会となることや、職員同士信頼し、協力し合える組織になっていくことを期待し、試行的に導入することとしました。

<試行導入の目的>
これまでの職務経験を振り返り、今後のキャリアについて考えてもらうことで、業務に対するモチベーションの向上を図り、活気のある職場づくりにつなげる。

今回の試行導入で、どのようなことに取り組みましたか

ジョブ・カードを活用した集合キャリア研修と、個別のキャリアコンサルティング面談を実施

<具体的な取組(取組内容、対象者層など)>
今回の試行導入では、休職者や短時間勤務者を除く職員30名を対象に、キャリア研修とキャリアコンサルティング面談を実施いたしました。キャリア研修の前半では、キャリアを考える必要性等を講師より丁寧に説明いただき、後半ではジョブ・カード活用ガイドのワークを用いて、これまで積み重ねてきた経験を振り返り、キャリアの棚卸しを行いました。グループワークでは、職種や役割等の垣根を越えて話し合うことで、お互いの価値観や考え方への理解が深まり、職場内でのコミュニケーションも円滑になったように感じます。その後、各自ジョブ・カードに、研修での振り返りや気づきを言語化して整理した上で、キャリアコンサルティング面談に臨みました。

取り組む上で工夫した点を教えてください

普段馴染みのない、「キャリア形成」に関する社員の理解を深めることで、納得感のあるキャリアコンサルティング面談を実施

<取り組む上で工夫したこと>
これまでキャリア研修は実施したことがなく、我々にとってはキャリアという言葉自体馴染みのないものでありました。研修講師より「そもそもキャリアとは何か」「キャリアコンサルティング面談ではどのようなことを話すのか」といった点を分かりやすい言葉で、丁寧に説明いただいたことによって、本取組に対する職員の理解を深め、納得を得た上で、面談を実施することができました。また当該研修講師にキャリアコンサルティング面談を担当いただいたことによって、安心して率直な思いを話せたようでした。

今回の試行導入で、どのような効果がありましたか

自分を振り返り現状を客観的に見つめることで、日々の業務へ取り組む姿勢に変化が表れた

<セルフ・キャリアドックの効果>
実施後のアンケートや職員からの感想では、「自分の歩みや現状を客観的に振り返ることができ、今後について考えるきっかけになった」「働き方を見直すきっかけとなった」という声が多く聞かれました。自分を見つめ直す時間となったようで、実際に、会議への参加姿勢や日々の業務への取り組み方が変化してきたように感じます。実施結果報告会では、多くの職員が抱える悩みの傾向や職場環境改善への声なども浮き彫りとなり、改めて職員の働きやすい環境づくりをしていかなければならないと認識しました。組織のキャリア形成課題に対して客観的に対応策等を提案いただいたことにより、今後組織として取り組んでいくことへのヒントも得ることができました。

今後取り組みたいことを教えてください

職場環境改善に取り組むと同時に、今後も職員が継続してキャリア形成に取り組める機会の創出を検討

<セルフ・キャリアドックの企業内での定着に向けての取組>
今後、より一層職場を活性化させるために、まずは、安心安全に意見交換ができる場の創出と、話し合いを促進できるリーダーの育成に取り組んでいきたいと思います。また同時に、各々が自分の意見を表現し行動できるよう、働き方を見直し自分と向き合う機会を定期的に設ける制度の導入も検討したいと思います。
<今後の課題と展望>
職員のライフキャリアの変化に合わせた柔軟な制度運用や就業規則の見直し等、安心して業務に取り組める環境整備を行い、より質の高い保育サービスを提供していきたいと思います。