まるなか建設株式会社
自分の強みやなりたい姿を具体化し、女性の活躍推進への第一歩に
活用テーマジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング
所在地島根県松江市玉湯町布志名767番地52
業種建設業
設立昭和50年11月
従業員101名(※実施時の人数)
導入の経緯
女性社員のキャリアアップのための一歩を踏み出したい
建設業では男性従業員が多く、当社でも従業員100名のうち、女性は14名です。そのうち10名は事務職、4名(現在1名は育休中)は建設現場で技術職として勤務しています。親会社での女性活躍支援チーム創設を受け、令和6年4月にまるなか建設女性活躍チーム「あず~る_azul」を発足。女性社員が力を発揮し、働きやすい職場環境づくりを目指して、初年度は意見交換会、女性目線での現場パトロール、会社行事の企画運営を実施しました。女性が少ない業界において、「女性が働きやすい職場」を目指すには様々な課題がありますが、その課題の一つが、女性社員のキャリア形成です。女性社員に対して課題に感じていることをヒアリングしたところ、「女性社員の育成機会が少ない。技術職に女性が少なく、管理職に女性がいないこともあり、会社全体として女性の人材育成が必要という意識が十分に根付いていない。」という意見が出ていました。
また、女性社員の多くが従事している事務職においては、職務に関連する建築関連の資格が限られていることもあり、キャリアアップにつながる明確な目標が立てにくいことも課題となっていました。実際に女性社員からも、「キャリアアップのために必要な行動や磨くべきスキルがわからない」という悩みが聞かれました。
女性の人材育成と活躍の場の拡充のためには、社全体としての意識改革も必要です。しかし、その第一歩として、まずは女性社員自身が、キャリアの悩みを相談したり、自身のありたい姿を描いたりする機会が必要だと考えました。
女性社員を対象とするキャリア研修について検討していた時に「キャリア形成・リスキリング推進事業」を知りました。自分自身のキャリアを振り返り、自分の強みを見つけられれば、将来ありたい姿や、そのために今できることが明確になると期待して、キャリアセミナーとジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングの実施を決めました。
あず~る_azulメンバーを対象に募集を行った結果、8名の女性社員が参加しました。
取組内容と効果
キャリアは人生そのもの、と捉えることでこれまでの経験が強みに
キャリアセミナーは「自分らしく働くためのキャリアデザイン」をテーマに実施しました。「『キャリアとは、仕事のスキルや経歴のこと』とイメージしがちだが、人生100年時代といわれる現代では、家庭での役割、趣味や地域活動などあらゆる経験や役割をキャリアと考える『ライフキャリア』という捉え方を持ってほしい。そして、自分らしいライフキャリアを歩むためには、自身の経験を振り返り、自分の強みや価値観を知ることが必要になる。」と講師のキャリアコンサルタントの方から説明を受けました。そのうえで、ジョブ・カードを活用した自身の人生の振り返りと、自己理解のワークに取り組みました。ワークの中では、部署が重ならないように事前に調整した4名ずつのグループで、仕事への考え方などを話し合いました。
その後、セミナーに参加した8名全員が、ジョブ・カードに記入した内容を元に、キャリアコンサルティングに臨みました。
実施後、参加した女性社員からは「セミナーでキャリアとは人生そのもの、と捉えることを知ったことで、自分の人生を振り返り、多くの気づきを得ることができた。」
「キャリアコンサルティングで、全く違う仕事の経験が役立つこともあるとお話しいただき、異業種で働いていた時の職務経験も積極的に活用していこうと思えた。これからの目標設定の参考になった。」という声が上がっていました。社内での女性の人材育成、活躍の場の拡大には様々な壁があるものの、人生全体を振り返り、自分の強みを見つけられたことで、今の自分にも、これまでの経験を活かして取り組めることがある、と業務や自己成長に前向きな気持ちになれたようです。
また、グループワークでは、業務では接点のない女性社員たちが活発に意見交換し、「普段接点のないメンバーと議論することで、意外な発見があり、有意義だった。」といった声も上がっていました。このことから、「様々な価値観に触れることで、キャリア形成についても含め、女性活躍につながる新たなアイデアが生まれるのでは」と改めて感じ、ランチミーティングや意見交換会など、女性社員同士の交流機会をより充実させることを検討しています。
今後の取組
若手社員、さらに全社員へのキャリアコンサルティング実施へ
今回の女性社員を対象としたキャリアセミナー、キャリアコンサルティングは非常に好評で、参加した全員がジョブ・カードの作成やキャリアコンサルティングについて「有益であった」と回答していました。
この取組を全社的に広げたいという思いで、取組の内容や参加者の声を社内報に掲載したところ、男性社員からも「やってみたい」という声があがりました。そこで、外部のキャリアコンサルタントを活用して、まずは、20~30代の男性若手社員、やがては全社員を対象にキャリアセミナーとキャリアコンサルティングを実施することを検討しています。
全社員が「キャリアを主体的に描くことが、豊かな人生に繋がる」ということを自分事として捉えられるようになれば、「女性社員がより活躍できる機会を増やすべきだ」という意識も自然と高まっていくと期待しています。
職種や性別に関わらず、社員がそれぞれの強みを活かし、自分らしいライフキャリアを描ける組織を目指して、今後も社員へのキャリア形成支援に継続して取り組んでいきたいです。
