山陽通信工業株式会社
より豊かに より知的に より成長を!それぞれの時代や社会が求める「豊かな暮らし」を実現するサービスを提供する為に、一人ひとりの成長を促したい

活用テーマセルフ・キャリアドック
所在地広島市西区三篠町2丁目13-32
業種電気通信・信号装置工事業
事業概要電気通信設備 設計・施工・保守・IP無線機・無線LAN及びネットワーク設備・電話設備・電気・消防・マンション設備リニューアル(インターホン・防災・カメラ・LED)
設立昭和52年6月
資本金1,100万円
従業員31名
試行導入の経緯
一人ひとりの成長のために将来的な希望や目標を明確にする
これまで社員教育・研修制度が不足しており、育成制度が乏しく、社員それぞれに成長を任せていたことが課題でした。
社員の成長のために一人ひとりの将来的展望を見据えたキャリア形成支援が必要だと感じていました。ただ、会社側が一方的に与えるだけの取り組みではなく、個々人が自分のキャリアを考え、会社のベクトルとすり合わせられるような取り組みをしたいとも考えていました。試行導入は、会社側が社員に対して、中長期的なキャリアパスや目標、役割を明確に提示するとともに、それを踏まえて個々人が内省を深め、自身の成長や希望、働き甲斐にも気づける機会になると考え導入を決めました。
取組内容と効果
会社と社員のベクトル合わせをして、自分のキャリアを考える機会となった
全社員に対して、ガイダンスセミナーとキャリアコンサルティングを実施しました。ガイダンスセミナーの実施前に社長から「キャリアとは【人生そのもの】であり、人生と仕事の両輪の視点で主体的に考えていくことが大切であることを共通認識として持つことが、変化の激しい時代に常に成長できる環境を整えるために重要である」ことを伝え、社員に対して会社のキャリア形成支援の方向性を示すことができました。そのうえで、キャリアを振り返ることで将来的なキャリアを考えるきっかけになることをガイダンスセミナーで講師の方に説明をしてもらいました。その上で、同セミナーの中でジョブ・カードを活用して一人ひとりが自分自身のキャリアを振り返ってから、グループワークで自分の経験をシェアすることで、より自己理解を深めて自分のキャリアについて考えてもらいました。そして後日、キャリアコンサルティングを実施しました。
実施報告会では社長や役員が参加し、セミナー及びキャリアコンサルティングを担当してくださったキャリアコンサルタントの実施報告を聞くことができました。その報告からは、技術職の社員が習得した技術で専門性を活かした仕事ができ、社会に役立っていることに喜びを感じている社員が多数いることが分かり、自分たちの働き甲斐について社員が考えていることが分かりました。また、アンケートからは、「自分の人生を客観的に見直し、前向きに取り組むことができるようになった」、「自分自身を振り返る時間と、他者を通して自分を知るワークも実施し、今の仕事への問題を再確認する事ができた」、「今まであまり未来について考えていなかったので意識するきっかけになった」という声があり、社員が主体的に自分のキャリアを考える機会となったと感じられたことが非常に良かったと感じています。
今後の取組
時代や社会が求める「豊かな暮らし」を実現するサービス提供ができる社員の育成に力を入れていきたい
社員一人ひとりの希望や努力、目標を実現することが時代や社会が求める「豊かな暮らし」につながると考え、令和5年度の試行導入実施の翌年の令和6年度からセルフ・キャリアドックの本格導入をし、体系的に研修を計画し実施しています。また、育成ビジョンも作成し、それに沿った評価制度も構築しました。
社員一人ひとりが思い描く自己実現に向けて取り組み、企業として適切な支援ができるような風土を定着させたいと考えています。そうすることで、より専門性を活かして仕事ができる喜びと、仕事とプライベートの充実を促し、長く働ける環境整備につながると考えています。「より豊かに、より知的に、より成長を」を社員とともに目指せる企業を目指していきます。
本格導入による効果
キャリアコンサルティングによる社員のキャリア形成支援を継続的に実施し、社員と会社が共に成長する仕組み
本格導入として社外キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを全社員に実施できるようにしております。また以前より1on1面談を導入していましたが、実施者となる管理職がキャリアコンサルティングを受けたことにより、1on1面談をどのように、どのようなタイミングで実施すれば良いのかと、相手の気持ちを聴くことの重要性を理解でき、キャリア支援の強化につながったと思っています。
そしてキャリアコンサルティングを実施することで、社員が自分の将来の展望を言語化し、主体的にキャリアプランを考える意識醸成ができて、成長ややりがいにつながっていると感じています。
今後も研修実施後の振り返りを行い、一人ひとりのサポート体制の強化を図って社員のキャリア形成支援を継続的に実施していきたいと考えております。具体的には、社外のキャリコンサルタントによるキャリアコンサルティングと1on1面談でキャリア形成のための面談を定期的に実施し、体系的な教育プログラムを構築して、階層別に研修を行っていく予定です。体系的な研修を実施する事で、伝え方、聞き方やそのタイミングを学び、行動する事が社員だけでなく会社の成長に繋がると考えています。