一般社団法人PEARLS
ジョブ・カードセミナーとキャリアコンサルティングを通じデュアルキャリアから一歩先の未来について考える

活用テーマジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング
所在地三重県四日市市十七軒町10番19
業種生活関連サービス業
事業概要女子ラグビーチーム運営
設立2016年3月
従業員42名
導入の経緯
現役中から引退後のキャリアについても考えるようになってほしい
私たちは、スポーツを超えた社会変革(イノベーション)を起こし、世界の女子ラグビー界をリードするというビジョンを掲げて取り組んでいます。今、アスリートの引退後のセカンドキャリアが社会課題の一つになっています。指導者としての道もありますが、ビジネスの世界で活躍している者も多くいます。私たちのチームの選手たちは、ラグビーという競技性から、怪我などでいつ選手生命が絶たれてしまうか分からない中、日々競技に打ち込んでいます。そのため突然の転機に対しアスリート引退後のキャリアを現役中の今から考える必要性があると感じていました。
そのような時に、三重キャリア形成・リスキリング支援センターより、選手たちのキャリア自立支援として、ジョブ・カードを活用した自己理解セミナーの開催とキャリアコンサルティング実施の提案を受けました。選手たちが競技に集中するだけでなく、セカンドキャリアについて第三者かつ専門家が介入する事で自己理解を深められるのではないか、また社会人として働く事への再認識の良い機会になるのではないかと思い実施を決めました。
取組内容と効果
デュアルキャリアをテーマにしたジョブ・カードを活用した自己理解セミナーおよびキャリアコンサルティングを実施
ほぼ全員の選手に対しジョブ・カードを活用した自己理解セミナーとキャリアコンサルティングを実施しました。ジョブ・カードを活用した自己理解セミナーでは、アスリートのキャリアと社会人のキャリアを同時に進めていくデュアルキャリアについて、アスリートとしてのキャリアの中で得た強みや社会人基礎力として必要なアクション、シンキング、チームワークについてワークをしました。ジョブ・カードを作成することで、選手たちは現在自分ができていることや不足していること、そして将来の目標に向けて必要なことを言語化しました。その結果、多くの選手が「将来を見据えて今やっておくべきことが明確になり、とても有意義な時間になった」と笑顔で話してくれました。また、新たな自分の適正職種を発見し、気づきが得られたという声もありました。
更には、引退後を真剣に考える選手が増え、将来のプランについて運営スタッフへ相談する選手もでてきました。今後についてどんな風に進んでいきたいのか以前より明確に考える事ができているように思います。
今後の取組
引退後のキャリアを考えるようになり、競技生活だけでなく、仕事を含めたライフプラン設計を立ててほしい
今後は、引き続き選手たちにとってよりよい人生を創るためにつぎのステージへの準備をしていってほしいと思います。日本代表合宿と重なったために今回の研修を受けられなかった選手がキャリアコンサルティングだけでも実施したいと自主的に志願してきました。将来へのプランが何もなく、自主的に行動を起こせていなかった選手にとっては、大きな刺激と将来設計をする機会をいただいたと思っています。ジョブ・カードはこれからのよりよい人生を創るための準備を考える上で大変有効であり、継続して競技生活だけではなく、仕事を含めたライフプラン設計に役立てていきます。また、運営スタッフが選手の特性を知ることへのツールとしても、ジョブ・カードを有効に活用していきたいと思います。