株式会社ニデック
ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングで自己理解を深め、社内コミュニケーションの活性化から研究の生産性向上へ
活用テーマジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング
所在地愛知県蒲郡市
業種製造業
事業概要医療機器製造
設立1971年7月1日
資本金4億6,189万円
従業員1,652名 役員・顧問除く(2023年3月31日現在)
ジョブ・カードを導入しようと思ったきっかけは何ですか?
社内コミュニケーションの活性化で業務効率を向上させる
当社は医療機器の研究開発・製造をしています。創業52年を迎え、更なる組織活性化のため社員のモチベーション向上やキャリア支援の取組を考える中、研究開発部門は個での研究が業務の中心となるため、社員間の関係が希薄で信頼関係構築がうまくできず、指導する側と受け取る側とのギャップが生じ、指導がしにくいといった声がありました。人に話す機会が少なく、指導されたことを1人で抱えてしまい、意思疎通がうまく取れない事でモチベーションが下がり、研究の生産性も落ちるといったことも考えられました。ジョブ・カードを活用して自己理解を深め、仕事に対する思いや気持ちを相手に伝えていくことで、信頼関係を築くきっかけにしたいと考え、まずは研究開発部門から導入することを決めました。
ジョブ・カードをどのように活用しましたか?
部門のメンバーに、ジョブ・カードセミナー、キャリアコンサルティングを実施
今回は研究開発部門に2回のジョブ・カードセミナーとキャリアコンサルティングを行いました。1回目は若手と管理職との間に位置し、組織と現場を仲介する立場となる30代前後の社員20名を対象、2回目は全年齢を対象に希望社員26名に実施しました。作成したジョブ・カードを用いたディスカッション中心のセミナーで、周囲の人と交流し、互いの業務や役割、価値観、個性や強みなどを理解することで、コミュニケーション力向上に繋がるきっかけづくりができました。また、自己理解を深めた上でキャリアコンサルティングに臨むことができ、今後を考える良い機会となりました。有意義な面談を行うためのツールとしても活用していきたいと感じました。
導入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか?
自分の強み・弱みを理解し、周囲とのコミュニケーションスキルの強化に繋がり始めた
面談を受けた社員からは「言語化する事で自分の考えをまとめることが出来た」など前向きな意見を多々聞くことができました。社員同士が互いの強みを認め合うことで、研究テーマの探索や新規事業のアイデア出しの場でも、チームワークがとれ、効率的に業務を進めることができ始めています。コミュニケーションスキルの強化にも繋がった事から、今後、研究開発部門にとどまらず、他部門でもジョブ・カードの活用をひろげ、モチベーションの向上や生産性の向上に繋げていきたいです。