本校の外国人留学生は、日本語や日本流「おもてなし」の心や技術を学んでいます。卒業後、彼らが日本企業（主としてホテル、旅館等）に就職する際、日本語による履歴書作成や面接等で自分を上手く表現する事は大きな困難を伴い、従前からの課題でした。こうした課題をキャリア形成サポートセンターに相談したところ、ジョブ・カードを作成し自分自身を良く知ることで、履歴書作成などを後押しする力になると提案を受け、講義への導入に至り今年で３年目です。　　

キャリア形成サポートセンターからキャリアコンサルタントを講師として招き、「ジョブ・カード活用ガイド」の「自己の強み弱み」分析を基本テーマとしつつ、「自己の個性・性格の振り返り」ができる補助シートを組み合わせた講座を設定しました。センターがテキスト本文にふりがなをふり、英語表記もしてくれたほか、学生に講義内容を十分理解してもらうため、講義中はセンターの制度普及推進員にも講師の補助者として来ていただき、10月に講義を7回実施することができました。

学生からは、「自分自身のキャリアの棚卸しが出来た」「今後伸ばしたいスキルや能力が明確になった」などの感想が寄せられ、満足度の高い講座となりました。特に、自分の強み・弱み・学習履歴・キャリアを順序立てて整理し、仕事上要求されるスキルに対して何が足りていないのかといった点を把握することで、今後の就職に向けた準備を進めることができたのではないかと感じます。次年度も継続実施をお願いしたいと思います。