株式会社イワタ
『和歌山で一番入りたい会社』を実現したい!

活用テーマジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティング
所在地和歌山県紀の川市桃山町調月523-2
業種サービス業
事業概要建設用仮設機材のリース・レンタル仮設工事の計画、設計、施工
設立1990年3月
資本金10,032,000円
従業員31名
導入の経緯
学びをもっと身近にし、従業員の主体的なキャリア形成をサポートしたい
当社では、従業員が自己啓発に取り組む機会として、様々なセミナー受講や読書感想文制度、健康増進のためのKGI設定制度等を積極的に進めてきました。
しかし、学びや学び直しがなぜ必要なのか、どんなメリットがあるか等を伝えきれず、本制度を利用する従業員が思うように増えず、社内への浸透が進みませんでした。休日の増加や残業減少で生まれた時間をいかに過ごすか、自己啓発のために具体的に何を学べばいいのか、自分にはどのような適性があるかを理解する機会を提供できていなかったことも定着が進まなかった要因と捉えていました。
そのような中で、和歌山キャリア形成・リスキリング支援センターより、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングの取組の説明を受け、自己理解することも“大切な学習の一つ”であると捉え、導入を検討しました。
導入にあたり、自主性を大切にしたいと考え、全社員に対して自由参加で公募しました。学びに対する意識をどれくらいの社員が持っているのか、半分くらいの社員の応募を期待していたところ、9割近くの社員が参加を表明し期待以上の結果となりました。
取組内容と効果
ジョブ・カードを活用したセミナーで自身の強みを可視化。
キャリアコンサルティングで自己理解を深め、目標を明確化する。
大きく2つの取り組みを実施しました。
まず、従業員の学びに対する意欲を高めるため、ジョブ・カードを活用したキャリアデザインセミナーで、自身にどんな強みがあるかを可視化しました。特に、ジョブ・カードを活用しながら、強みを知る一環として行った「ジョハリの窓」を活用したグループワークは、活発な意見交換の機会となりました。自身の強みについて、同僚から「こんな点も強みだよ」と言ってもらえたことで新たな気づきがあり、モチベーションが上がったという声が聞かれました。
続いてキャリアコンサルティングを実施し、自身の仕事に対する思いや普段感じていることを言語化することで、自分自身がどう仕事に向き合い、どう感じているのかを明確にしました。参加した従業員からは、自己理解が深まったという感想のほか、意欲を持っている分野についての新たな発見があった、という声もありました。
今後の取組
キャリアプランが明確になったことで学習に取り組む従業員が増えた
導入後、学び・学び直しの社内制度利用者や興味を持つ方が増加傾向にあります。これまで制度の利用者は全社員の約1、2割でしたが、今回のジョブ・カードを活用したセミナーを受講した社員の約4割が何かしらの取り組みを始めようとしています。
また、社内制度以外にも、自身で学習の機会をつくり学びを始める従業員も増えました。具体的には、国家資格を含めた資格取得に向けた動きや、既存の制度に関する問い合わせ、新たに受講したいジャンルのセミナーがあるか等の問い合わせが出てきました。さらには、これらの取り組みについて従業員間で情報を共有するケースも見られます。
そして、グループワークを通じて、お互いのこれまでのキャリアや今後について興味を持ち、それぞれの強みや新たな一面を知り、共有する機会を得ることができました。この経験が、業務の進行や意思疎通に良い影響を与えています。
9割近くの社員が、キャリアデザインセミナーを受講したことにより、これまでの「こうありたいという目標」や「このスキルが欲しい」という話題が、「私はこうなりたいから、このスキルを取得したい」といった目的と手段が結びついた会話や「こうありたいが、そのためにどういう資格を取ればいいか?」と、自己実現のためにフィードバックを求める会話・議論になるケースが散見され、想定以上の変化と効果を感じています。
キャリアという明確な軸に沿って積極的な対話を繰り返したことで、思わぬ「副次効果」もありました。自分が何を伝えたかったのか(意図)と、それが相手にどう伝わったのか(結果)の間のズレを課題として認識できた、という声です。自分は簡潔に説明したつもりでも、相手には理解しづらい言い回しだったり、誤解を招いたりする場合があります。自分の意図をより明確に伝える方法を考える良いきっかけになった、という従業員の気づきは、対話と自己理解を深めることで生まれたプラスの効果だと感じます。
当社の今後の取り組みとしては、それぞれの目指す将来の職位や職務に必要な知識や技能の習得の支援のため、希望者を対象としたキャリアコンサルティングの機会を拡充してまいります。
一方、今回の試行を通じて把握した声から、自身のキャリアに進展がないと感じている従業員がいることが分かりました。また、定期的に行っている上司と部下の評価面談の内容を上司からヒアリングしたところ、従業員個人のキャリア形成に関する目標が未設定であり、キャリアステップを描けていないことや、体制としてマネージメントに対するサポートが弱いと感じている従業員がいることが分かりました。今後はこれらを踏まえて、個人の目標設定に対するサポートや上司からの部下へのフィードバックの強化をすることで、キャリアの進展を感じられるような支援する体制づくりを進めていきます。