株式会社メディカルサポート
職員の成長と主体性向上を通して組織の活性化を目指す

活用テーマセルフ・キャリアドック
所在地群馬県高崎市浜尻町942番1
業種医療・福祉
事業概要住宅型有料老人ホーム、通所介護、訪問介護
設立2010年
資本金2,000,000円
従業員116名
試行導入の経緯
職員の主体性向上と理想のキャリアの実現を通して組織の活性化を実現したい!
管理職以外の職員に受動的な方が多く、モチベーションが不足しているのではないかという懸念を以前から感じていました。管理職を希望する者も少なく、次期管理職の育成にも課題がありました。
そこで、セルフ・キャリアドックの導入を検討しました。目的は主に3点あり、1つ目は職員にキャリア意識を根付かせて仕事に対するモチベーションを高めること。2つ目はセミナーでのグループワークで職員間のコミュニケーションを活発化させ外国人技能実習生とのコミュニケーション不足も解消して「一緒に成長し合える環境」を構築すること。3つ目は職員の成長によって組織全体の活性化を図り、人材の定着や採用力の向上につなげることでした。
これまで社内でキャリアに関する研修を実施したことはなく、キャリアを考える機会がありませんでした。今回は新しい取り組みなので、どのように進めたらよいのか分からない中、研修やキャリアコンサルティングの実施まで伴走していただけるとのことで導入を決めました。
取組内容と効果
資格取得に向けた研修への参加率向上
実施する対象者については、これまでより主体性やモチベーションを持って仕事に取り組んでほしいという思いから管理職以外のパート社員や外国人労働者を含めた職員82名としました。ガイダンスセミナーでは「ライフキャリアレインボー」の理論を取り上げ、仕事や家庭、趣味、地域活動など人生のさまざまな役割を「キャリア」として捉えることを教わりました。
それを踏まえ、職員それぞれがライフイベントに照らしながら未来年表を作成して「will・can・must」を考えるグループワークを実施しました。外国人労働者に対しても、ガイダンスの資料を全てひらがな表記にしたり、図を活用したりして対応いただき、職員の間でもサポートできる人とペアを組むといった工夫をしました。
ガイダンスセミナーのグループワークの中で、外国人労働者に対し説明や手伝いをするなどフォローする姿が見られ、職員同士のコミュニケーションの機会につながったと感じています。
これまでは資格取得に向けた研修に参加してみないかと提案しても断られることが少なくありませんでしたが、試行後は「やってみます」と積極的に言ってくれる職員が増えました。
そして、セミナー実施後キャリアコンサルティングを実施しました。キャリアコンサルティング実施後のアンケートから、「話しているうちに、自分の目標などが見えてきた」「自分のこれから行うべき事が見えてきた」「自分の強みや弱みや感じていることを話せた」とあり、職員がキャリアについて考えるきっかけとなり、キャリア意識を根付かせるという目的の一歩が踏み出せたと感じました。
一方で実施報告書からは業務において外国人労働者と日本人スタッフとのコミュニケーションに課題があることが改めて分かり、その課題解決に向けての対応策を提案頂き、社内で検討する動きになったことはこのセルフ・キャリアドックの導入の効果だと感じています。
今後の取組
職員一人ひとりの主体性向上を目指して仕組み化を検討中
今回のセルフ・キャリアドック実施で浮き彫りになった外国人労働者とのコミュニケーション課題の解消やサポート体制の強化に向け、タブレット端末の活用や、業務を覚えてもらうための動画の活用などを検討して外国人労働者の業務改善を図ることで、日本人スタッフが業務に集中できるように環境を整え職場定着についても策を講じていきたいと考えております。
また、今後も定期的にキャリア研修とキャリアコンサルティングを継続し、キャリア意識の醸成を図れるよう自分のキャリアを考える機会を提供し、目標やキャリアプランを描いて主体性ややりがいを持って仕事に取り組めるようになる仕組みを検討していきます。職員それぞれが理想とするキャリアの実現に向かって成長を続け、それによって組織が活性化し、人材の定着や採用力の向上につながる好循環につなげたいと考えています。