新入行員への入行半年後研修を考えていた折、岩手・秋田キャリア形成サポートセンターの普及推進員より、ジョブ・カードを活用したキャリア研修とキャリアコンサルティング面談実施の提案がありました。集合研修後にキャリアコンサルティング面談を組み合わせることによって、研修の学びや気づきがより深まると伺い、当初予定していた社内研修に、キャリア研修とキャリアコンサルティング面談を加えることにしました。以前より若手社員の定着と育成策の強化を課題としておりましたので、この取り組みにより、一人ひとりにとって、様々な気づきの機会となり、目の前の仕事に向き合い、楽しさややりがいを見いだすきっかけになればと思い、導入を決めました。

新入行員約30名に対し、キャリア研修とキャリアコンサルティング面談を実施しました。キャリア研修は、初めての取り組みでしたが、グループワークを用い参加型にしたことで、他者を通じて自己理解が深まったようでした。
セミナー実施後のアンケートでは「自分の強みを知ってもっと伸ばしたいと思った」「書き出すことでこれから何をすべきか明確になった」といった感想がありました。各自がジョブ・カードの記入を進めて、その後、キャリアコンサルティング面談を実施しましたが、ジョブ・カードの作成を通じて、自己理解が深まり、将来の目標をイメージすることができ、これからの就業意欲が増したように感じました。

キャリアコンサルティング面談実施後のアンケートでは「強みを見つけることができた」「将来の目標ができた」「更に仕事を頑張ろうと思えた」と前向きなコメントが多く、自分の頑張りや成長に気づくことで自信が持て、モチベーションも向上したようです。このように、成長実感や自信を持てるような支援を継続して実施していくことで、主体的な行動や定着につながっていくことと思います。この取り組みをきっかけに、若い世代だけではなく、どの年代においても、キャリアを考える機会は必要なことなのだと改めて認識しました。今後、全体への理解を促す啓蒙や意識醸成への取り組み、育成計画の見直し等、見えてきた課題に取り組んでいきたいと思います。