働く人にとってのキャリアコンサルティングとは?
第1回キャリアアップ!コラム
2020年12月22日
こんにちは。キャリアコンサルタントの佐々木です。
私たちキャリア形成・学び直し支援センターでは、無料でキャリアコンサルティングの機会を提供することで、生き生きと働くための力を引き出すお手伝いをしています。
このコラムでは、働く人にとっての「キャリア形成」「キャリアアップ」について、様々な視点から考えていきたいと思います。
皆さんは、「キャリアコンサルティング」と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?
「キャリアコンサルティングって、就職・転職するときに受けるものでしょ?」
「キャリアコンサルティングは悩みとか問題を抱えている人が受けるもの」
といったように、明確な目的や問題・課題を持っている人が受けるもの、と思っている方も多いのではないでしょうか。
実はそれだけではありません。
問題の有無に関係なく、「このままでいいのかなぁ」「楽しく働いている人がうらやましいなぁ」など、今の状況を変えたい、気持ちを切り替えたいと考えているときにもキャリアコンサルティングをご活用いただけるのです。
先日、「自分は1社しか経験がなくて、このままでいいのか悶々としている」と相談を受けました。お話を聴いていくと、全くの未経験の部署に異動になり何も貢献できていないと感じていること、コロナの影響で働き方や会社の方針などが大きく変わりついていけてないと感じていることとのことでした。
ご自身の置かれている環境の変化が戸惑いや自信喪失につながっていることから、これまでどんな経験をして、そこからどんなスキルを身に着けたのか、将来を見据えて今何をしておけばよいか、何ができるかを一緒に考えました。
面談終了時には、「不安の原因が分かりすっきりしたのと、今の会社でできることはまだまだあるんだ!と気づきました」と笑顔でお話くださいました。
毎日忙しく働いていると落ち着いてこれまでのご経験を振返ることや、先のことを考える機会はないと思います。
また、不安・不満やもやもやとした漠然とした思いは、上司や社内の人事には話しにくいものでもありますよね。
だからこそ、私たちのようなキャリアの専門家である「キャリアコンサルタント」に話して整理してみませんか?
私たちの役割は、相談者が生き生きと活躍し、より幸せな人生を送ってもらうためにはどうするかを一緒に考えることです。
そのために、目の前にいる相談者を尊重し、相談者ご自身が抱えている気持ちや持っているリソース(経験・能力・価値観・人脈・・・・など)に気づいていただくことを大切にしています。
“コンサルティング”というと、助言や指導、解決策を提示してもらえるのではと期待してしまいますが、「何を幸せだと感じるのか」は一人ひとり異なります。
私たちキャリアコンサルタントが問題を指摘し助言しても、“相談者ご自身の腑に落ちたもの”でなければ動きだせませんよね。
だからこそ、面談の時間は相談者のお話にじっくりと耳と心を傾け、その方々の人生に寄り添い、ご本人の「気づき」を大切にしています。
まずは自分自身の中にある漠然とした仕事に関する「もやもや」「不安」「悩み」をお話ください。うまく表現できなくても問題ありません。
ありたい自分の姿やキャリアアップに向けて、一歩踏み出すためのお手伝いをいたします。
キャリアコンサルタント 佐々木 真悠子
経歴 総合広告代理店・ITベンチャー企業にてコンサルティング営業から経営企画部・人事部・組織開発部などの管理部門業務まで幅広く担当。その後、キャリアコンサルタントとして10代~50代まで幅広い方へのキャリアコンサルティング業務や、大学・専門学校においてのキャリア支援業務に従事し現在に至ります。 |